
大雪霊園自由墓所12㎡で香川県産の庵治石で和型墓石を建立致しましたのでご紹介します。外国産の石材を墓石に使いだしたのが1965年頃からと言われていますが、私がこの業界に入った40年ほど前は墓石本体は茨城県産の花塚石という材料を使っていました。外柵材や灯篭などは韓国産の材料を使っていた時代です。その後韓国産の石材が高騰し徐々に中国産の材料に替わって行きました。今では中国産、インド産、南アフリカ産、ノルウェー産など外国材が墓石の80%を占めるまでになっています。国内産の材料は地元で消費されることが多く地方にまでは中々出回ってきません。そんな中でも今回和型墓石を新築された施主様は国内産に拘り、墓石と墓誌だけは香川県産の庵治石を使いたいとのことでご依頼を頂きました。庵治石には細目、中細目、中目と3種類の石目があり細目の極上ともなれば家1軒が建つほどの価格になってしまいます。それほど貴重で良質な石材であり、世界で一番高い石と言われる所以でもあります。今回施主様は中細目を選ばれましたが墓石本体と墓誌だけでも一般の墓石販売価格よりはるかに高額な仕入れ単価となりました。灯篭と外柵はシンプルに設計し今一番石材の状態が良いOW-1で統一いたしました。こちらの石材もスカッと白くてきれいな石です。敷砂利にも拘り新那智石を敷き詰めました。お引き渡しの際、施主様には大変喜んでいただきました。中々大材を取ることが難しい庵治石、本州では竿幅が8寸(約24センチ)のお墓が主流です。今回のお墓は竿幅1尺(約30センチ)で庵治石で建立されるお墓の中では大きなお墓となりました。
コメントをお書きください